診療内容
子どもの時期の病気・ケガはそれからの成長と発達に大きく影響します。
小児期にしかない病気・損傷が大人になった時に後遺症を引き起こすこともあります。
傷の手当
擦り傷
転んだり、引っかいたりした傷は、すぐに流水で汚れを落とし、きれいなタオルなどで押さえて受診してください。消毒液などを塗る必要もありません。
切り傷
切り傷も同じです。すぐに流水で傷口を洗って、手やタオルなどでしっかり押さえて圧迫してください。
小さな傷でも、思ったより深く切れてしまっていたり、ガラスの破片などが残ったりしている可能性がありますので、きちんと処置を受けましょう。
参考リンク
- 日本医師会:しろくま先生の子ども診療所
- URL:http://www.med.or.jp/clinic/
- 緊急のケガや病気への対応方法が紹介されています。
子どもの外傷・骨折
子どもは身体をしっかり動かして遊んでいるのが一番!と思いますが、転んだり、ぶつけたり、ひねったり…思わぬケガをしてしまうことも多くあります。
特に注意したいのは、骨折です。子どもの骨はまだ軟らかいため、ヒビが入っているような折れ方をすることがあります。多少の変形があっても、成長とともに矯正されてしまうことも多いですが、関節近くを骨折した場合、成長が阻害されて変形したり動きが悪くなったりすることがありますので、注意が必要です。
捻挫かな?骨折かな?と迷った時や、いつもと痛がり方が違うと感じた時は、見た目に大したことがなさそうでも、受診しての診察・検査をおすすめします。
スポーツ外傷・障害
スポーツは、打撲や捻挫、骨折、肉離れ・靭帯損傷などのケガと隣り合わせです。
転倒や接触などのアクシデントによって起こるスポーツ外傷は、早急に適切な処置を行うことが大切です。処置が早ければ早いほど、症状の悪化を抑え、その後の回復につながります。
また、継続的に負担がかかることによって、ヒザやヒジ、足首や腰などがいつも痛むようになることがあります。これをスポーツ障害と言ってテニス肘・野球肘・野球肩・シンスプリント・ジャンパーひざなどがあります。
重症化する前の初期の段階で、正しい処置をすることが大切です。
スポーツ障害は治療して終わりではなく、再発防止のための指導やコンディショニングのアドバイスも行います。
成長痛
小学生くらいまでの子どもにみられる、下肢の痛みです。
夕方から夜にかけてヒザから足首のあたりまでが、だるくて痛いと感じるようです。夜、泣けるほど痛くなることもあります。しかし、朝にはすっかり良くなっていることがほとんどです。
痛みの原因はよくわかっていませんが、痛む場所がさまざまで、夜間のみであれば、安心してよいでしょう。ただ、別の病気が隠れていることがありますので、痛みがひどいようでしたら、念のため受診してください。